ベビースイミングの目的

小阪スイミングクラブ「ベビースイミング」

 

ベビースイミングという言葉はもともとあったわけではありませんが、自宅にプールがある海外の家庭で赤ちゃんがプールに落ちる事故が多発していたことからその事故予防策として始まった定義のようです。

 

これが日本では環境の違いなどもあって、泳ぎをトレーニングするのではなく、親と子供が水と楽しむことを基本に広まっていきました。基本的にベビースイミングは6ヶ月~3歳までとされており、お母さんと赤ちゃんが一緒にプールに入って水遊びをすることが多くなっています。

 

こうした背景としては、赤ちゃんは生まれながらにして水に順応する能力(ISM)を持っていると考えられていることが理由のひとつとなっているかもしれません。こうした水に順応する能力I.S.Mについて現在知られている事としては、水中における重心の位置感覚、気管支における水と空気の識別、水中の上下動に伴う頭や身体の角度の要素、水の分子に対する手足の動き方や、フィットの仕方、というような点です。

 

もともと赤ちゃんはお母さんのお腹の羊水の中で生活しているわけで、これは人類の発生的な見地で考えても自然なことであり、陸上生活に慣れるまでは誰もが持っている能力でもあります。

 

ベビースイミングはスイミングクラブやインストラクターの価値観によって、さまざまな方法で行っているのが実状ですが、ベビースイミング協議会では登録しているスイミングクラブの紹介や、研修会のお知らせ、質問に答える「ベビースイミングのQ&A」などを設けてサポートしています。